ヘアオイル、バーム、ワックス。髪につけたものは、その日のうちに落とすところまでが一続きです。ただ、これらは髪の表面に残るように設計されているため、皮脂と同じようには落ちません。洗ったあとに重さが残る、シャンプーの泡が立ちにくい。そうしたときに見直したいのは、洗う順番です。ここでは落とす手順と、つけたものの種類ごとの目安をご説明します。
オイルやバームが落ちにくい理由
ヘアオイル、バーム、ワックス、スプレー。髪につけるものには、表面にとどまるように設計された油分や、皮膜をつくる成分が使われていることがあります。落ちにくいのは、そう設計されているためです。
油分は水をはじきます。そのため予洗いのお湯だけでは流れず、洗浄成分と混ざってはじめて水になじむ状態になります。落ちにくさの正体は、水と油が混ざらないことです。
泡が立ちにくくなるのも同じ理由です。油分は泡を消すため、髪に残っているものが多いほど泡は少なくなります。泡が立たないのは、まだ落ちていないサインです。泡が立たないまま洗い続けても、シャンプーは髪全体に行き渡りません。
落とすものが皮脂だけではないなら、洗い方も変わります。洗浄力はやさしいほど良いとは限りません。オイルやスタイリング剤を日常的に使うのであれば、それを落とせるだけの洗浄力が必要になります。
chérimのモニター募集に応募された1,484名のうち、普段ヘアオイルを使うと答えた方は75.6%でした。オイルを使う日を特別な日とせず、落とすところまでを含めて洗い方を考えています。
落とす手順
順番そのものは、いつもの洗い方と変わりません。違うのは予洗いの長さと、1度目の使い方です。
- 01
乾いた状態で髪をとかす
目の粗いコームで毛先からほぐします。束になった毛先がほどけると、お湯と洗浄成分が通りやすくなります。
- 02
38度前後のお湯で1〜2分以上すすぐ
熱いお湯は地肌の乾燥につながります。指の腹で地肌を動かしながら、生え際と襟足まで濡らしてください。つけたものが多い日は長めに。
- 03
1度目は少量を髪になじませる
泡立てようとせず、シャンプーを少量、中間から毛先を中心に手のひらで挟むようになじませます。洗浄成分が油分と混ざり、水になじむ状態になります。
- 04
こすらずに流す
泡が立たなくても構いません。1度目は落とすための工程です。ここでは泡パックをしません。
- 05
2度目はしっかり泡立てて洗う
1度目より泡が立ちやすくなっています。毛先まで泡を行き渡らせてから、指の腹で地肌を動かすように洗います。
- 06
泡パックをするなら2度目の泡で
泡が立つようになってから2〜3分置いてすすぎます。時間のない日は省略して大丈夫です。
2度目が要るかどうかは、1度目のあとの泡立ちで判断できます。回数を先に決めない考え方は2度洗いの記事で、置く時間の目安は泡パックの記事でご説明しています。

反対に、落ちにくいと感じたときに避けたい洗い方もあります。
- 熱いお湯で流す。地肌の乾燥につながります。38度前後を目安にしてください
- 爪を立てて地肌をこする。指の腹で動かすほうが、泡が地肌に行き渡ります
- 泡が立たないぶんシャンプーの量を増やす。量よりも、予洗いの長さと1度目のなじませ方で変わります
- 泡が立たないまま泡パックをする。補修成分は行き渡りません。泡が立ってからにしてください
- 乾いた髪をこすってスプレーをほぐす。摩擦になります。お湯で濡らしてからほぐしてください
つけたものの種類別の目安
同じスタイリング剤でも、油分が主体のものと皮膜をつくるものでは残り方が違います。残る場所も、毛先か根元かで分かれます。目安を表にまとめました。
| つけたもの | 残り方 | どう洗うか |
|---|---|---|
| ヘアオイル | 油分が中間から毛先に残ります | 予洗いを長めに。1度目は毛先から中間へなじませます |
| ヘアバーム | 手ぐしでなじませるため、根元にも移ります | 1度目は毛先から。2度目は地肌まで泡を行き渡らせます |
| ワックス・スプレー | 皮膜が表面を覆い、根元と生え際にも残ります | 乾いたままこすらず、予洗いでほぐしてから。2度洗いが要る日が多くなります |
| 洗い流さないトリートメント | 製品によって油分の量が違い、残り方も変わります | 予洗いは通常どおりで大丈夫です。1度目でよく泡立てば2度目は不要です |
| その日は何もつけていない | 皮脂と汗が中心です | 予洗いで落ちるぶんが多く、1度で足りることがあります |
どの場合も工程は増えません。変わるのは予洗いの長さと、1度目をどこからなじませるかの2つです。

chérimの洗浄設計
chérimの洗浄成分はココイルグルタミン酸TEAというアミノ酸系です。ただしアミノ酸系であれば洗浄力が弱い、とは限りません。洗浄成分は単独で働くのではなく、処方全体で効き方が決まります。
chérimが目指しているのは、強すぎず弱すぎないバランスです。落とすものが皮脂だけではないという前提で設計しているため、オイルやスタイリング剤を使う日も想定に入れています。
落とす力だけを上げると、洗い上がりの指通りが変わります。そのため加水分解ケラチンやボンディングケア成分、加水分解シルクなどの補修・保湿成分を配合し、落とす工程と整える工程を同じ設計のなかで組んでいます。髪と地肌と同じ弱酸性で、シャンプーはシリコンフリーです。
実際に使った63名(2025年12月〜2026年3月)の自由記述には「香りが良い、洗浄力が意外とあった、重くならなかった」という声がありました。泡立ちについて触れたのは18名で、「普段使用しているものより泡立ちが少なかったため使用量が多くなった」という声もあります。感じ方には個人差がありますが、泡立ちが物足りない日はシャンプーの量を増やす前に、予洗いを見直すことをおすすめしています。
洗ったあとにきしみやゴワつきを感じる日は、すすぎや乾かし方が関わっていることもあります。その場で確かめる手順は別の記事でご説明しています。
よくいただく質問
ヘアオイルやバームは使わないほうがいいですか?
そうではありません。chérimはヘアオイルやバームを販売していないため、選び方や量の目安はお伝えしていません。お使いの製品の表示を基準にしていただき、chérimからは落とし方をご案内しています。
ヘアオイルをつけたまま眠った翌朝も、同じ洗い方でいいですか?
同じで大丈夫です。予洗いを長めにとり、1度目は少量をなじませて流します。ひと晩置いたぶん毛先が束になりやすいため、乾いた状態で目の粗いコームを通してから入浴してください。泡パックは、泡が立つようになってからです。
1度目で泡が立ちません。シャンプーの量を増やしたほうがいいですか?
量を増やす前に、予洗いの時間を長くしてみてください。1度目に泡が立たないのは、髪に油分が残っているためです。予洗いと1度目のなじませ方で変わることがあります。
毎日スタイリング剤を使いますが、2度洗いを続けても大丈夫ですか?
泡立ちが目安です。毎日オイルやスタイリング剤を使う方は、2度洗いが続いても問題ありません。地肌の乾燥が気になる日は、1度目を短めにして、2度目は中間から毛先を中心に洗ってください。
まとめ
- オイルやバームは髪の表面に残るように設計されているため、皮脂とは落ち方が違います
- 予洗いは38度前後で1〜2分以上。つけたものが多い日は長めに
- 1度目は泡立てず、少量を中間から毛先になじませて流します
- 2度目でしっかり泡立てて洗い、泡パックをするなら2度目の泡で2〜3分
- 熱いお湯、爪を立てる、量を増やす、泡が立たないままの泡パックは避けてください
その日につけたものと生活のリズムに合わせて、落とし方を選んでみてください。

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chérim 開発チーム
chérim プロダクト開発
「自分の髪を好きになる」をコンセプトに、シャンプーとトリートメントを開発しています。処方の設計から香りの調整まで自分たちで行っているため、成分表には書かれていない“なぜそうしたのか”をお伝えできます。


